» 差構

「差構〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

差構の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖術」より 著者:泉鏡花
がさと箒を当てる、印半纏の円い背が、蹲まって、はじめから見えていた。 それには差構いなく覗いた女が、芸者の姿に、密と、直ぐに障子を閉めた。 向直った顔が、斜....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
バ、家財富貴ヲ保ツヨリモ重キコトナリト。 又上タル者ヨリ下ヘ許シ、コノ事ヲ為シテ差構《サシカマヒ》ナシト云フコトナリ。譬《たと》ヘバ、読書手習ヲ終リ、遊ビテモヨ....
堺事件」より 著者:森鴎外
われるでありましょう。簾を捲かせましょうか」と云った。 「御厚意|忝う存じます。差構ない事なら、さよう願いましょう」と、箕浦が答えた。 そこで駕籠の簾は総て捲....