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差添
「差添〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
差添の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
吉光《よしみつ》の一刀に關《せき》の兼元《かねもと》の無銘摺《むめいす》り上げの
差添《さしぞえ》を差し、合口《あいくち》を一本呑んで、まるで讐討《かたきうち》か....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
を斜《はす》に向いて坐って居ります。 甲「辨天屋祐三郎抱え紅梅、勇之助代かや、
差添《さしそ》うたか」 かや「
差添いましてございます」 甲「其の方亭主喜助に....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
からお呼出しでありますから、祖五郎は早速|麻上下で役所へ出ますと、家老寺島兵庫|
差添の役人も控えて居り、祖五郎は恐入って平伏して居りますと、 寺島「祖五郎も少し....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
今日は龜甲屋幸兵衛夫婦|殺害一件の本調というので、関係人一同|町役人家主五人組|
差添で、奉行所の腰掛茶屋に待って居ります。やがて例の通り呼込になって一同白洲に入....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
から譲り受けた藤四郎吉光の刀をさし、主人飯島平左衞門より形見に譲られた天正助定を
差添といたしまして、橋を渡りて板塀の横へ忍んで這入りますと、三尺の開き戸が明いて....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
。臙脂屋は 「ハ」 と恐縮して応ずると、 「只今聞かるる通り。就ては此方より人を
差添え遣わす。貴志余一郎殿、安見宅摩殿、臙脂屋と御取合下されて、万事宜敷御運び下....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
し候様我は兄貴の仇なり心を残さぬ様に斯書残し候 との書置に皆打驚き、匆々差配人
差添えの上で訴えに相成ります。漸く事済になって、此のおふみの子供をもて相続人に相....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しました。
つまりこの男の腰には、長い刀の一本だけ横たわっていて、そうして他の
差添えというものは何もないことを知ってみると、どうも変則な武装だと思わずにはおら....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
りなし、鉄の輪十六を嵌めたる棒を携え、彦四郎定宗の刀を帯びず、三池の伝太|光世が
差添を前半に手挟まずといえども、男子だ、しかも江戸ッ児だ、一旦請合った女をむざむ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
て忠右衛門が呼びこませたのが、小俣《おまた》村の百姓源兵衛という男、名主そのほか
差添えがついている。
「源兵衛、面《おもて》をあげい。とくと見て返答いたせ。これ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
組|一人を附けて置きました、御安心なせえまし」 文「そうか」 と文治は手早く
差添を抜き、その縄を切解きまして、 文「おい舁夫、水はないか、そこらに水溜りが....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
て乱入する物の音! 「いよいよ不可ねえ、さあ大膳、捕方が向かった、腹を切ろう!」
差添を抜いた伊賀之助、腹へ突っ込もうとした途端、捕方ムラムラと込み入って来た。 ....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
はにわかに跳ね起きようとした。それでも弥兵衛が固く捉えて放さないので采女は焦れて
差添えをぬいて邪魔する彼の喉を突こうとしたが、相手が早くも頸を替わしたので、その....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
「ウーム」と、最後の一息を呻いた時、反れるだけ反り返った孫兵衛は、片手を助広の
差添へかけるや否や、渾身から気合いをしぼって、ぱッと一つ身を捻った。 ヒラリッ....