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「己様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

己様の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
うして置けば、貴様たちは、一月とたたない中に、ひぼしになって死んでしまうぞ。何と己様《おれさま》の計略は、恐れ入ったものだろう。」と、手を拍《たた》いて土蜘蛛の....
無惨」より 著者:黒岩涙香
がコッソリ取ッて置た」大鞆は心の中にて私に笑を催おし、「ナニ其髪の毛なら手前より己様の方が先に見附たのだ実は四本握って居たのをソッと三本だけ取て置た、夫を知らず....
どんづまり」より 著者:宮本百合子
の手にとりあつかわれなければならない運命をもって居た。 「フん、はばかんながら己様が今死んでなるもんかい。 女房もなくてさ! 金もなくてさ! あかんべーだ....
罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
うな顔附をして、冷然と美しい娘や職工共を見ている。へん。お前達の前にすわっている己様を誰だと思う。この間町じゅうで大評判をした、あの禽獣のような悪行を働いた罪人....