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「己身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

己身の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
ないか? その上《うえ》時のたつ内には、寂しさも次第に消えて行った。おれは今では己身《こしん》の中《うち》に、本仏《ほんぶつ》を見るより望みはない。自土即浄土《....
純粋小説論」より 著者:横光利一
る。勿論私はこれらの日常性をのみ撰択することを、悪リアリズムだとは思わないが、自己身辺の日常経験のみを書きつらねることが、何よりの真実の表現だと、素朴実在論的な....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の消息を聞けば、武蔵その者もまた、権之助の立つ前に、すでに江戸を去ってしまい、知己身辺の者にすらその行方は知れていないという。 「迷うていような」 ふと、兵庫....