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「巳之助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巳之助の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の弱い通行人をおびやかした。 四月二十八日の夜の五ツ(午後八時)を過ぎる頃に、巳之助《みのすけ》という今年二十二の若い男がこの物騒な場所を通りかかった。芝の田....
おじいさんのランプ」より 著者:新美南吉
らいまえ、ちょうど日露戦争のじぶんのことである。岩滑新田《やなべしんでん》の村に巳之助《みのすけ》という十三の少年がいた。 巳之助は、父母も兄弟もなく、親戚《....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らわさなかった。 勿論、店の者どもにも固く口止めをして置いたのであるが、小僧の巳之助が町内の湯屋でうっかりそれをしゃべったので、その噂はすぐに近所にひろまった....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
れます。兼松には先妻があり、それが不縁となって一人の男子もあった(これが私の兄で巳之助という大工で、今年七十八歳、信心者で毎日神仏へのお詣りを勤めのようにしてお....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あるということは疑いがありません。 時は寛政五年十一月、石巻の船頭で、平兵衛、巳之助、清蔵、初三郎、善六郎、市五郎、寒風沢《さぶさわ》の左太夫、銀三郎、民之助....
古木」より 著者:豊島与志雄
終戦後、柴田巳之助は公職を去り、自宅に籠りがちな日々を送りました。隙に任せ、大政翼賛会を中心....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
いますと、涙を流して申しました。 「そうか。それが分ればそれでよい。俺には長男|巳之助があり汝は次男だが、母には汝は一人の児だによって母に免じて今度は許す。汝が....