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巴人
「巴人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巴人の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
する、穢貊《わいばく》の人虎を祭りて神将とするは以《ゆえ》あるなり、また天宝中|
巴人《はじん》太白廟前の大松を伐る、老人ありて止むれど聴かず、老人山に登り斑子《....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
感情――それはそのままポウト・サイドの空の色でもある。 後部の舞踏甲板は、欧羅
巴人によって黄金の威力を実示された被征服民族の商隊で一ぱいだ。 狡猾な微笑で全....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るのが即ち文明だと心得違いをしているです、ごらんなさい、今に亡びますよ、今に欧羅
巴人同士、血で血を洗う大戦争をはじめて共倒れになりますから、わたくしは、そういう....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
武士で、両親共に殉教者であつたといふが、彼は少年時代から有馬の神学校で育ち、欧羅
巴人と同じぐらゐラテン語を達者に話した。一六二二年、宗教的地位を得るためにマニラ....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
と、俺達の大事なこの国とを、征服しようとする者がある。それは色の白い毛の赤い欧羅
巴人とか云う奴らだ。そうしてそいつらは海峡を隔てた大陸の林に陣取っている。ちっと....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
「伊太利人」という吹聴のためか、聴衆は黒山のように集まっていた。聴衆は全部|欧羅
巴人で支那人は一人もいなかった。それは公園の入口に「華人不可入」と書いた建札が、....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
カプチン派の伝道士フランシスコ・デラ・ペンナは、ラマ教の実体を紹介した最初の欧羅
巴人だが、ラマ法皇の悲劇的な境遇と、大臣連の公然たる弑逆の風習について詳細な報告....
「学校の説」より 著者:福沢諭吉
キの古語を学び、そのほか五、六ヶ国の語に通ずる者少なからず。東洋諸国に来たる欧羅
巴人は、支那・日本の語にも通じて、著述などするものあり。西洋人に限り天稟《てんぴ....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
かくに蕪村が幾分か太祇に導かれし部分もあり得べきを信ずるなり。しかれども彼が師|
巴人《はじん》に受くるところ多からざりしは、成功の晩年にありしを見て知るべし。 ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
糸の水を含む特質、是と肌膚の抵抗力とは、どうも関係がありそうなのである。 欧羅
巴人の経験した一つの悲しむべき失敗は、太平洋の島々においてはすでに承認せられてい....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
。その中にも古く分れた人種と、新しく分れた人種とがある。この亜細亜人種とか、欧羅
巴人種とか、亜非利加人種とかいうものは、御互いに古い時から分れたもので、比較的遠....