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巻子
「巻子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巻子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《まと》まって伊太夫の前に齎《もたら》されず、また齎される遑《いとま》もなく、取
巻子は幾度か同じような場所で、同じような情景を見せられることに奇異の感情を加えた....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
君はあれからまた、今西を喜久家に連れ込んだね。」 青木は口が利けなかった。今西
巻子、それは石村証券の女社員だった。 「僕が知らないとでも思ってたのか。迂濶だね....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
「気味がお悪くは無くて。あたし陰気でこの家好きになれませんでしたわ」 花嫁の
巻子は取做し顔にこういった。 自分が貰った新鮮で健康でカルシュームの匂いのする....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
石の大きな盤にこまかな文字を書いたものや、乾隆の墨や朱などが沢山あり、その他書の
巻子本もあったが、絵画の点ではあれだけの絵画国でありながら見るべきものの一つもな....