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巻層雲
「巻層雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巻層雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
われている。だいたいこれは、気象学の法則にないことで、二万五千フィートの上空には
巻層雲しかない。それが、時には雷を鳴らし電光を発し、大氷嶺上で時ならぬ噴火のさま....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
普通われわれの見受ける所の即ち雨雲に出来るハロであるが、稀には巻雲《けんうん》や
巻層雲《けんそううん》にハロが現れることがある。 巻雲というのは一番高いところ....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
は、山の膚に薄く白いものを残して消え去ってしまった。空は真綿を引伸したような高い
巻層雲に掩れているけれども、眺望は次第に開けて、さし添う日光と共に体も漸く汗ばん....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
は焚火がパチパチ音を立てて燃えている。天幕から出て空を仰ぐと、曇ってはいるが高い
巻層雲だ、眺望は四方に開けていた。間近い劒の八ツ峰から三窓の頭へかけて簇立した岩....