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巻絹
「巻絹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巻絹の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
面には御簾を垂れて、鏡や榊や幣束などもみえた。信心者からの奉納物らしい目録包みの
巻絹や巻紙や鳥や野菜や菓子折や紅白の餅なども其処らにうず高く積まれてあった。若い....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
は他を私の中に同化し、他に愛せらるることによって、私は他の中に投入し、私と他とは
巻絹の経緯の如く、そこにおのずから美しい生活の紋様を織りなして行くのだ。私の個性....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、竜神はこれを悦びて、秀郷を様々に饗《もてな》しけるに、太刀|一振《ひとふり》、
巻絹《まきぎぬ》一つ、鎧一領、頸|結《ゆ》うたる俵一つ、赤銅《しやくどう》の撞鐘....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
杉野助三郎 (間)野村祐利、在郷三五郎、生熊生 御能組(第二日) ◇
巻絹 (シテ)梅津利彦 (シテツレ)梅津昌吉 (ワキ)西島一平 (大鼓)清水嘉平....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
使者とは、異な使いではないか。佐々木家の者に違いないのか」 「相違ございません。
巻絹十|疋、砂金一|嚢、酒一|荷、大鯛一台などの品々を供に担わせて、そのお使者は....