巻纓[語句情報] »
巻纓
「巻纓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巻纓の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を記ししにて釜取といいしは最《いと》古し。また『太平記抄』慶長十五年作二十四巻、
巻纓《けんえい》の老懸の註に、老懸とは下々《しもじも》の者の鍋取というような物ぞ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た。無紋の袍《ほう》に灰色の下襲《したがさね》で、冠《かむり》は喪中の人の用いる
巻纓《けんえい》であった。こうした姿は美しい人に落ち着きを加えるもので艶《えん》....
「源氏物語」より 著者:紫式部
んでながめている所へ、源宰相の中将が、これも鈍色の今少し濃い目な直衣を着て、冠を
巻纓にしているのが平生よりも艶に思われる姿で訪ねて来た。最初のころから好意を表し....