巻袖[語句情報] » 巻袖

「巻袖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巻袖の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
た。」 「はい。」 と腰衣の素足で立って、すっと、経堂を出て、朴歯の高足駄で、巻袖で、寒く細りと草を行く。清らかな僧であった。 「弁天堂を案内しますで。」 ....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
。 「あの、大旗が濡れてはならぬが、降りもせまいかな。」 と半ば呟き呟き、颯と巻袖の笏を上げつつ、とこう、石の鳥居の彼方なる、高き帆柱のごとき旗棹の空を仰ぎな....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
なって、手細の筒袖は着られない。それで今度は手元だけ細く、袖つけの所の広くなった巻袖がはやり出したのである。この袖は一幅の袖を斜めに折ってこしらえた。それ故にネ....