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巻軸
「巻軸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巻軸の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
の本に失望したたね子はもう一冊の本を検《しら》べ出した。
「繃帯《ほうたい》法。
巻軸帯《まきじくおび》、繃帯|巾《ぎれ》、……
「出産。生児の衣服、産室、産具…....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
そして、そこに出来上った氷柱が、線状なりに長さを増すとともに、その下端が感光膜の
巻軸を押して、徐々に伸ばして行くのです――それが、姉さんの思いついたすばらしい趣....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
かは、彼にも、はっきりいえないのだ――師匠が自分を疎外《そがい》して、あの白紙の
巻軸を譲ろうとしたのが、原因とはなったが、そればかりで、こんなに憎悪《ぞうお》を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がら、とうてい脇師以上には出られない人があり、欠点だらけでも、立役《たてやく》の
巻軸に生れついたような人もある。人それぞれ、自分の器量を自覚し得ればそれに越した....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の端より佐渡ヶ島、特に佐渡ヶ島には法縁が豊かであったと見えて、幾多の堂宮、仏体、
巻軸が残っている。佐渡を離れる時に、 四とせ経てけふ立ちそむる佐渡島を いつ....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
にそむく気か!」 「身|不肖ながら狩野宗家、もったいなくも絵所預り、日本絵師の総
巻軸、しかるにその作入れられずとあっては、家門の恥辱にござります!」 彼は俄然....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
たが、一所に垂れている垂れ布の模様が、日本の織り物としてはかなり珍らしい。剣だの
巻軸だの寺院だのの形で、充たされているのが異様であった。 と、この一団だが近づ....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
行った。部屋の正面に床の間があった。脇床の違い棚に積まれてあるのは、帙入の古書や
巻軸であった。白熊の毛皮が敷いてあった。その上に端然と坐っているのは、三十四、五....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
。扉と向かい合った一方の壁には、巨大な書棚が据えてある。書棚には本が積んである。
巻軸もあれば帙入もある。西班牙文字の本もある。いずれも貴重な珍書らしい。扉を背に....