市丸[語句情報] » 市丸

「市丸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

市丸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
》へも行ってみると、案の定《じょう》そこにもう五人ばかり来ていました。そのなかで市丸太夫という男の才蔵がまだ揃わないので、太夫は心配して朝から探しに出たそうです....
十二支考」より 著者:南方熊楠
九年三月三十日、大地|震《ふる》うてビークン丘とビーチェン崖と打ち合い、英国バス市丸潰れとなる由を、天使が一老婆に告げたという評判で、市民不安の念に駆られ、外来....
大阪発見」より 著者:織田作之助
い煉瓦づくりの自安寺の裏門を出ると、何とそこは「いろは牛肉店」の横丁であった。「市丸」という小料理屋の向って左隣りには「大天狗」という按摩屋で、天井の低い二階で....
私本太平記」より 著者:吉川英治
みな無事か。それとも、そちが来たのは、なにか異変か」 と、たずねた。 紀ノ小市丸は、千寿王の侍童で、また紀ノ五左衛門の孫でもある。だから元々は、大蔵屋敷の者....
私本太平記」より 著者:吉川英治
事情は、こうであった。 登子と侍女たちの四、五人は、あの鎌倉陥落の前夜、紀ノ小市丸の知らせで、北条守時の戦死を知り、谷の隠れ穴から山づたいに六浦の方へさまよい....
俗臭」より 著者:織田作之助
ぬ調子だったが、見合用の写真を見るに及んで、些か食指が動いた様である。小唄歌いの市丸にそっくりの年増美人だと、三亀雄などは気が気でなかった。見合の結果、女の方が....