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市域
「市域〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
市域の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
えられる。だが移った途端に東京は大東京と劃大され砂村も城東区砂町となって、立派に
市域の内には違いなかった。それがわずかに「わが青海流は都会人の嗜みにする泳ぎだ。....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
たよりにして、区内の旧蹟や名所などを尋ね廻っているが、目黒もなかなか広い。殊に新
市域に編入されてからは、碑衾町をも包含することになったので、私のような出不精の者....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
たに、二つの生活的ルンペン性が見られる。 一つは、頸白粉の若い女たちである。旧
市域の辺境あたりに多い。恐らくは、カフェーやバーなどの後を追って著しく殖えた小さ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
行ったのは、午前二時から二時半までの間だと思われるから、どうしたって王様はまだ旧
市域内にいると見るのが至当です。即刻市郡の警官を市管内に集中して、ひとつ死物狂い....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
、どんな方法でたった一人の少女を探し出そうというのか。 ところで、この大都会の
市域の向うには、広い郊外都市《プアンリュウ》がある。その向うには市郡。……その向....
「金狼」より 著者:久生十蘭
この部分へ移され、警視庁捜査第一課と、洲崎署の全力は、古石場町を出発点にして、全
市域に亙って、その足跡を追跡しはじめた。 〈その女〉は、牡丹町三丁目から右折して....
「犂氏の友情」より 著者:久生十蘭
纏《まと》めて静寂閑雅なパッシイの高等下宿《パンション・ド・ファミイユ》から、新
市域の乞食部落《ゾーン》へ引っ越していった。 Zone というのは、巴里市内に....
「目黒の寺」より 著者:岡本綺堂
たよりにして、区内の旧蹟や名所などを尋ね廻っているが、目黒もなかなか広い。殊に新
市域に編入されてからは、碑衾町をも包含することになったので、私のような出不精の者....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に、人口二十七万五千と称し、家屋は石造二階、三階を限りとし、高廈大館を見ざるも、
市域やや広く、両側に海水を擁し、中間に小公園を挟みて、すこぶる趣あり。寺院多きも....