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市川小団次
「市川小団次〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
市川小団次の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
奇を趁う世俗と趨舎を同じくしなかったのは無理もない。劇を好んで俳優を品評した中に
市川小団次の芸を「西洋」だといってある。これは褒めたのではない。然るにその抽斎が....
「細木香以」より 著者:森鴎外
香以はこれをも贔屓にした。この父子の他、俳優にして香以の雨露に浴したものには、猶
市川小団次、中村|鴻蔵、市川米五郎、松本国五郎等がある。 香以の通った妓楼は初....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
に明治時代の話になっている。その主人公の孝子ジョン・スミスを清水重次郎という名で
市川小団次が勤めた。小団次は晩年あまり振わなかったが、その当時は新富座の花形であ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
停車場の向う側は山下町、その先の御徒町の電車通りの角に慶雲寺がある。この寺は
市川小団次の寺で法華宗です。山の上では今|常磐花壇のある所は日吉山王の社で総彫り....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
砂糖問屋)、新川新堀の酒問屋、吉原では彦太楼尾張、佐野槌、芸人では五代目菊五郎、
市川小団次、九蔵といった団蔵、それから田舎の方では野田の茂木|醤油問屋など、いず....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
ころはあろうけれど、役者として色気があり過ぎたと言えるかも知れない。菊五郎の芸は
市川小団次の芸を移しているので、つまり写実的な生世話な狂言が多いのだが、それを源....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
から慶応の末年にいたる二十余年間は、実にかれが人気の絶頂で、名人といわれた、かの
市川小団次すらもその人気に圧倒されて、一時は江戸を見切って大阪へ引揚げようと決心....