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市庁
「市庁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
市庁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
にでかけたぜ。遅れた君のためもう一台出すわけにゃ行かぬから、君だけ今日は――ウム
市庁へ行ってきたまえ」 「ハア、
市庁へですか」 「そうだ、
市庁へ行って、あすこの....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
けていた。市電の南側が少し残って、神戸駅迄に及んでいる。 裁判所焼け、となりの
市庁は無事。それから東へ行って北長狭の辺、三宮の辺が焼けていた。県庁は残っている....
「安重根」より 著者:谷譲次
んでしたけれど、あれなら、今し方鄭さんが読んでいたようですよ。ねえ鄭さん、ほら、
市庁から来た青い紙。どこへやって? 鄭吉炳 どこだったか、そこらへ置きましたよ。....
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
ルンベルクへ参りました。中世のドイツを見るような気がしておもしろうございました。
市庁の床下の囚獄を見た時は、若い娘さんがランプをさげて案内してくれました。罪人は....
「海底都市」より 著者:海野十三
た。あたりを見まわすと、そこには鉄のような壁があるばかり。けんらんたる海底都市の
市庁ホールもなければ、タクマ少年の姿も、僕の妻君だという女も、カビ博士も――いや....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
のは例の二万余の登録労働者の諸君であった、早速代表三十名を先頭に約百名の者が即日
市庁に押しかけて牛塚市長に面会し、労銀値下げ反対その他の要求を含む要求書を提出し....
「ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
せんとの委員会が設けられた。ノーモア・ヒロシマズの声は世界に拡がりつつある。広島
市庁には世界各地からの同情ある書信が到来しつつある。 この世界の与論に応じて否....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ルジャンの仲間は彼を「起重機のジャン」と綽名《あだな》していた。かつてツーロンの
市庁の露台《バルコン》が修繕さるる時、その露台をささえているピュゼーの有名な人像....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
許されていまして、夜になってからその墓地に運ばれるんです。彼女たちのために特別な
市庁の許可があるんです。ですがまあ昨日から何といろいろなことが起こったことでしょ....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
まわしても、ただ遠く深淵の隙間ごしにしかもうそれが見えない。 三七
市庁は不気味な建物である。 とがった急な屋根、奇妙な小塔、大きな白い時計面、小....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
た。――兄の周志淵が、近いうち日本に来るかも知れないというのである。彼は今、上海
市庁の要職に就いているが、日本視察団の一行に加わりたがって、いろいろ画策している....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
北へ、さようなら、ごきげんよう。 昼飯をたべてから歩いて――電車賃もないので――
市庁のホールへ、そこで茂夫さんの市葬が営まれた、護国居士、私はひたむきにぬかずく....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
その屋敷も時代時代によって人が変っておるが、ただ変らぬのは鍛冶橋内、即ち今の東京
市庁のあるあたりが土佐と阿波の藩邸であったことと今の鉄道省の敷地のあたりが細川越....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
すべて州立、公立にかかるものは、一切入場料を徴集せず。議院、病院、造幣局、市場、
市庁等は外部より一覧す。議院はみるに足らず、
市庁は広大なり。つぎに動物園に入るに....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
い大阪市に満足して平気でいたのである。 太陽の光線が、煤煙のために妨げられて、
市庁舎の窓まで届かないものだから、池上市長と関助役は昼間も電気燈をつけて執務せね....