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市河
「市河〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
市河の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の中州口です。 ここから京橋へ上る水路は二つ。即ちその中洲口から箱崎河岸、四日
市河岸を通って、稲荷橋下から八丁堀を抜けて上って行く水路と、やや大廻りだが川を下....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
当時の聞人でこれに死したものには、岩瀬京山、安藤広重、抱一門の鈴木必庵等がある。
市河米庵も八十歳の高齢ではあったが、同じ病であったかも知れない。渋江氏とその姻戚....
「細木香以」より 著者:森鴎外
の一人勝田諸持は、この年二月二十二日に六十八歳で歿した。彼学者の渋江抽斎、書家の
市河米庵、ないし狂歌師仲間の六朶園荒井雅重、家元仲間の三世清元延寿太夫等と同じく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 弁信法師は今|黙然《もくねん》として、曾《かつ》て聞いた片海《かたうみ》、
市河、小湊の海の響を思い出しているのです。梵音海潮音《ぼんおんかいちょうおん》は....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に小さくなくていい。そして豊富にあつめてあって、こんなのと、オックスフォードと、
市河の古語があれば、まあ大抵の役には立つのでしょう。非常な勢でやっています、早く....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
、グリーン社発行の初版本に拠ってなした。この書は同年発行の後の版を蔵しておられる
市河博士の折紙付きで、その見返しの裏に鉛筆で書き込んであるように、今日ではあるい....
「シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
館と図書館から出来ていたが、劇場と塔は十三年前の火事で焼けたのを再建して、七年前
市河三喜君夫妻が来た頃やっと落成しそうになっていたと聞いたのが、出来上ってるのを....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
こう決心していた。母校の建物が私の目に浮んで来た。三つの川の巴を描くところ、七日
市河原のグランドの清らかな姿が。 白帆会の演説。文章。学芸。――私を待っている....
「私の先生」より 著者:林芙美子
にかぶせられた。新らしい上草履《うわぞうり》を買ってはいていると、受持ちの図画の
市河と云う教師に呼ばれて、その草履は誰それのものではないかと云われた。私は朝、自....
「漱石の人物」より 著者:和辻哲郎
。安倍君と同じ組には魚住影雄、小山鞆絵、宮本和吉、伊藤吉之助、宇井伯寿、高橋穣、
市河三喜、亀井高孝などの諸君がいたが、安倍君のほかには漱石に近づいた人はなく、そ....