布帛[語句情報] » 布帛

「布帛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

布帛の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薤露行」より 著者:夏目漱石
みじん》になって室《しつ》の中に飛ぶ。七巻《ななまき》八巻《やまき》織りかけたる布帛《きぬ》はふつふつと切れて風なきに鉄片と共に舞い上る。紅の糸、緑の糸、黄の糸....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
元のように皿を箱に入れてしまい、是れから白菊の方の紐を解いて、漸々三重箱迄開け、布帛を開いて皿を一枚ずつ取出し、検めては布帛に包み、ちゃんと脇へ丁寧に置き、 千....
水莽草」より 著者:田中貢太郎
であるから、家へ帰るなり二人の婢をよこして三娘の手がわりをさし、そのうえ金百斤、布帛十匹を贈り、また肉や酒の類はなくならないうちにうちにと送ってきた。寇家ではま....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
やっと許した。 源信僧都の母は、僧都がまだ年若い修業中、経を宮中に講じ、賞与の布帛を賜ったので、その名誉を母に伝えて喜ばそうと、使に持たせて当麻の里の母の許に....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
役場の隣が作右衛門店、萬荒物から酢醤油石油|莨、罎詰の酒もあれば、前掛半襟にする布帛もある。箸で断れぬ程堅い豆腐も売る。其隣の郵便局には、此村に唯一つの軒燈がつ....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
るが、これはまったく原意を失った告朔の※羊ともいうべきもので、本来は衣服の料たる布帛、或いはその原料たる麻苧などを、幣物として神に供するものであった。アイヌのイ....