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「布晒し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

布晒しの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
新町を過ぎ、吉原堤にかかりますと、土手際に索麺屋があって、一面に掛け連ねた索麺が布晒しのように風に靡いているのを珍しく思いました。兄のいつもお話になった秋貞とい....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
めながら手拭を持った手で風呂の中を掻き廻しなどしていた。白い手拭が清澄な水の中で布晒しのように棚引いていた。二人は春の日が何時暮れるとも知らぬような心持で、ゆっ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
よりも、長くわたしの記憶に残っているのは、「雪月花」の浄瑠璃であった。雪は在来の布晒しで、別に変わったこともなかったが、月は『平家物語』の仲国、花は謡曲の「高野....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
名で、おかみ 因幡国の山奥の村にも、非常に大袈裟な山姥の話がありました。栗谷の布晒し岩から、それと並んだ麻尼の立て岩、箭渓の動ぎ石の三つの大岩にかけて、昔は山....