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「布海苔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

布海苔の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
たようないろいろの仮面を売っていた。泥色《どろいろ》をした浅草紙を型にたたきつけ布海苔《ふのり》で堅めた表面へ胡粉《ごふん》を塗り絵の具をつけた至って粗末な仮面....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
新しいのを上に被せます。よい加減の厚さになると浅葱などに染めたのを上に被せ、薄い布海苔を引きます。染綿は汚目の附かぬため羽織と著物との間に挟んだり上に背負ったり....
野槌の百」より 著者:吉川英治
。 ――はっと、気がつくと、あたりは暗い。空には、星がまたたいていた。着物は、布海苔みたいに、縒れていた。 「ウーム……」と、百は思わず、ふとく呻いた。骨の髄....