布達[語句情報] » 布達

「布達〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

布達の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た困った。 その矢先に又一つの新しい問題が起った。それは此の年の七月から新しい布達があって、諸大名の妻女も帰国勝手たるべしということになったので、どこの藩でも....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
には、東山道軍本営の執事よりとして、大垣より下諏訪までの、宿々問屋役人中へあてた布達がすでに届いていた。それによると、薩州勢四百七十二人、大垣勢千八百二十七人、....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
いう意味の下に行なわれているのであるが、直接の商品生産乃至販売とはならないような布達や掲示、それから噂や評判というものもジャーナリズムの本質にぞくしていることな....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
を一|度にしてもよい位の熱心さでございました。『明日は大楠山の巻狩りじゃ』などと布達が出ると、乗馬の手入れ、兵糧の準備、狩子の勢揃い、まるで戦争のような大騒ぎで....
三国志」より 著者:吉川英治
おの、特色ある土産の名物|菓木珍味を、何くれとなく献上して、賀を表し候え」 と布達した。 呉の福建は、茘枝と龍眼の優品を産し、温州は柑子(蜜柑)の美味天下に....
三国志」より 著者:吉川英治
に縛め捕ってしまえばよかろう――という説に帰着した。 やがて行幸は実現された。布達に依って、司馬懿仲達は西涼の兵馬数万を華やかに整えて、魏帝の輦を、安邑の地に....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
重宗をして、元和御法度書以後の出世にかかる者は、器量吟味の上、紫衣を褫奪する旨を布達せしめた。 ところがその翌年、大徳寺において玉室の法嗣正隠を出世せしめたの....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
たのは、実に今から僅かに百余年以来の事だとは、案外千万の感がないでもないが、法令布達の文は常にこれを証明している。彼らに対して新しい問題が起る度毎に、新規な例が....