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「布陣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

布陣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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長篠合戦」より 著者:菊池寛
家康(年三十四)は竹広村弾正山に、三郎信康(年十七)は草部村松尾大明神鎮座の山に布陣した。これが本営であって、左翼の先陣は大久保|忠世兄弟、本多忠勝、榊原康政承....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
には、徳山、金森、林谷山には不破、中谷山には原、而して佐久間兄弟は行市山に、夫々布陣したのである。勝家の軍がこの処まで来て見た時には、既に余吾の湖を中心として、....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
。 文禄二年(明暦で云えば万暦二十一年)の正月元日、この三脇の大軍は安州城南に布陣した。当時朝鮮の非常時内閣の大臣として、苦心|惨憺の奔走をして居た柳成竜が来....
島原の乱」より 著者:菊池寛
相談した結果、先ず長崎附近へ人数一万二千余を二つに分けて遣わし、日見峠、茂木峠に布陣して長崎を見下し、使をやって若し宗門に降らざる時は、一度に押し降って襲撃放火....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
、伸子がどっちに転んだとしても、非難されるのは伸子でなくてすむように、二重三重に布陣してあるのだ。それらが、恐ろしく手のこんだ近代リアリズム小説作法的「必然性」....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
いってくれない。 実際は、エリザベスも同じく動揺しているのだった。彼女は大胆な布陣を敷いている。今度こそ本当に強く出てやるのだと、会う人ごとにいい、自分自身に....
三国志」より 著者:吉川英治
宛城の運命を、かく卜った。 朱雋軍六万は、宛城の周囲をとりまいて、水も漏らさぬ布陣を詰めた。 賊軍は、 「やぶれかぶれ」の策を選んだか、連日、城門をひらいて....
三国志」より 著者:吉川英治
たのであった。 かくて―― 曹操の計画は、今やまったく確立したといってよい。布陣、作戦すべて成った。 会合の諸侯十八ヵ国。兵力数十万。第一鎮より第十七鎮ま....
三国志」より 著者:吉川英治
ない」と、馬を出して馳け去った。 満座、みな大いに笑う。 一方、孫策は、敵の布陣をあらまし見届けたので、 「帰ろうか」と、馬をかえしかけていた。 ところへ....
三国志」より 著者:吉川英治
帰って行った。 日ならずして、曹軍十五万は、白馬の野をひかえた西方の山に沿うて布陣し、曹操自身、指揮にあたっていた。 見わたすと、渺々の野に、顔良の精兵十万....
三国志」より 著者:吉川英治
めたといわれている。 曹操の軍は、にわかに退却を開始し、やがて黄河をうしろに、布陣を改めた。 そして部隊を十に分け、各※、緊密な聯絡をもって、迫りくる敵の大....
三国志」より 著者:吉川英治
相のご前で、孔明の才をたたえ、まるで神通力でもあるようなことをいったが、今、彼の布陣を、この眼に見て、その愚劣を知ったからだ。――こんな貧弱な兵力と愚陣を配して....
三国志」より 著者:吉川英治
先鋒の備えを立てた。 魏延は、物見の兵に訊ねた。 「どうだ。黄忠の軍勢も、もう布陣を終ったか」 「整然と終っています。夕刻を過ぎてから、ふたたび兵糧を炊ぐ煙が....
三国志」より 著者:吉川英治
ず、ただ形を見れば、そう思うのはむりもない。蜀の玄徳ともある者が目に見えるだけの布陣を以て、身を呉の陣前にさらすわけはない。――浅慮に彼の罠へ士卒を投じるの愚を....
三国志」より 著者:吉川英治
蜀の大軍は、※県、漢中の西)まで進んで出た。ここまで来た時、 「魏は関西の精兵を以て、長安(陝西省・西安)に布陣し、大本営をそこにおいた」 という情報が的確になった。 いわゆる天下の嶮....