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「帝国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

帝国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
営している雑誌「新思潮」に、一度掲載されたものである。 この期間の自分は、東京帝国文科大学の怠惰なる学生であった。講義は一週間に六七時間しか、聴きに行かない。....
カルメン」より 著者:芥川竜之介
すこぶ》るロマンティックでね。――」 「どうしたんだ?」 「何《なん》とか云う旧帝国の侯爵《こうしゃく》が一人、イイナのあとを追っかけて来てね、おととい東京へ着....
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
の情熱は小学時代から始まっていた。この情熱を彼に教えたものは父の本箱の底にあった帝国文庫本の水滸伝《すいこでん》だった。頭ばかり大きい小学生は薄暗いランプの光の....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
中に、たまたま日章旗が現れなぞすると、必ず盛な喝采《かっさい》を送った。中には「帝国万歳」と、頓狂な声を出すものもあった。しかし実戦に臨んで来た牧野は、そう云う....
路上」より 著者:芥川竜之介
けた青年で、『城』同人の中では第一の絵画通と云う評判を荷っていた。これはいつか『帝国文学《ていこくぶんがく》』へ、堂々たる文展《ぶんてん》の批評を書いたので、自....
将軍」より 著者:芥川竜之介
ほおぼね》の高い赭《あか》ら顔。――そう云う彼の特色は、少くともこの老将軍には、帝国軍人の模範《もはん》らしい、好印象を与えた容子《ようす》だった。将軍はそこに....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
わぬ。いつも新らしい肉を食う為に蝸牛を麻痺《まひ》させてしまうだけである。我日本帝国を始め、列強の支那に対する態度は畢竟この蝸牛に対する蛍の態度と選ぶ所はない。....
たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
ね子よりもむしろたね子の眉《まゆ》に返事をした――のに近いものだった。 「だって帝国ホテルでやるんでしょう?」 「帝国ホテル――か?」 「あら、御存知《ごぞんじ....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
木信一郎《ささきしんいちろう》と申すものでございます。年齢は三十五歳、職業は東京帝国文科大学哲学科卒業後、引続き今日まで、私立――大学の倫理及英語の教師を致して....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
をたどったためにたださえ薄かった科学への興味はほとんど全く消滅した。それでローマ帝国の滅亡した際に征服者たるゲルマン民族の科学的興味を啓発するような成果の少なか....
兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
池寛の外は一人もいない。 まだ外に書きたい問題もあるが、菊池の芸術に関しては、帝国文学の正月号へ短い評論を書く筈だから、こゝではその方に譲って書かない事にした....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
―君はなぜしない?」僕答う。「しないのじゃない、出来ないのだ。」 今恒藤は京都帝国大学にシュタムラアとかラスクとかを講じ、僕は東京に文を売る。相見る事一年に一....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
場から駆りたてたり、冬の煖炉に燃す薪をきったりした。そのうえ、彼は、自分の小さな帝国である教室に君臨するときの圧迫的な威厳や絶対支配権をいっさい投げうって、おど....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
和と民主主義をもとめる勢力の増大、なかんずくアジア、アフリカにおける反植民地、反帝国主義の高揚は決定的な力となった大勢を示しています。(拍手)もはや帝国主義国家....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
れた直後でもあるので、私も大いに張切った。そのとき私ども全国大衆党の立候補者は“帝国主義戦争絶対反対”をスローガンとしてかかげた。ところが投票前夜に社会民衆党の....