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帝室
「帝室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帝室の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ともに主権在民の説を是認して帝政論派の主権在君論に反対したり。しかれどもその説は
帝室および国会を一団となしてこれを主権所在の点となし、英国の例を引きて幾分か取捨....
「運命」より 著者:幸田露伴
立は、無力不競の弊源たるを思い、諸子を衆く四方に封じて、兵馬の権を有せしめ、以て
帝室に藩屏たらしめ、京師を拱衛せしめんと欲せり。是れ亦故無きにあらず。兵馬の権、....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
ったに拘らず、字句軒昂して天馬行空の勢いがあった。其一例を示せば、 我日本国の
帝室は地球上一種特異の建設物たり。万国の史を閲読するも此の如き建設物は一個も有る....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ればならない。 第七 人間山は閑のときには、朕の労役者の手助をして、公園その他
帝室用建物の外壁に大きな石を運搬するのを手伝わねばならぬ。 第八 人間山は二ヵ....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
んなはいいました。そうして、このさいく物のことりをはこんできたものは、さっそく、
帝室さよなきどり献上使、というしょうごうをたまわりました。 「いっしょになかした....
「犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
オレアンダ――ヤールタの西南一里半足らずにある公園地。やはり黒海に臨み、当時は
帝室領であった。 フェオドシヤ――クリミヤの南岸にある海港。 ペトローフカ通り―....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
化水準を測り得る「演劇」の社会制度が、古い文明国には存在する。 「国立劇場」、「
帝室劇場」、「公共劇場」がこれである。 前二者は、それぞれに、国庫の補助によつ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
改めてベンケイが東雲師へ仕事を依頼すべく参ったわけであった。当時の楓湖氏は今日の
帝室技芸員の松本楓湖先生のことで、私よりもさらに五、六年も老齢ではあるが、壮健で....
「三人の師」より 著者:上村松園
新町姉小路にあって、当時幸野楳嶺といえば京都画壇というよりは日本画壇の重鎮として
帝室技芸員という最高の名誉を担っていられ、その門下にもすでに大家の列に加っている....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
紅殻を刷いたような彩、山の魚は美しい。 湯の湖へは姫鱒、湯川へは川鱒と虹鱒を、
帝室林野局で年々数多く放流している。冷徹な峡間は、湯滝の下に苔生した天然林を抜け....
「真珠の首飾り」より 著者:神西清
杯くわされた代物なのだよ、……何しろその来歴というのがな、――畏こしとも畏こし、
帝室の御物と唐室の御物とを、一つにつなぎ合わせた稀代の逸品という触れこみなのさ。....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
を見て下さったのです。何でも暫くお出入りをとめられていられたのが、丁度楳嶺先生が
帝室技芸員になられて近くお祝をしようということになり、こんな芽出度い折りに塾の先....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
一般的に通用する説明を求めねばならぬ。 巻頭挿入するところの図版の一つは、東京
帝室博物館の所蔵で、故伊能嘉矩君の寄附にかかる物。おそらく同君の郷里なる、陸中遠....
「伝不習乎」より 著者:北大路魯山人
いくということは、いかにも残念なことといわねばならぬ。 * 近頃
帝室博物館が熱心に勉強しだして陳列品をどしどし転換し、いいものを次から次へと陳列....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
百五十一人、海より詣するもの六万八千六百八十九人ありしという。 オーストリアの
帝室はローマ宗を奉じ、全国人民十中九分はまたローマ宗を奉じ、その宗を国教と称すれ....