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「帝王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

帝王の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。ナポレオンは「荘厳と滑稽との差は僅《わず》かに一歩である」と云った。この言葉は帝王の言葉と云うよりも名優の言葉にふさわしそうである。 又 民衆は大....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
味をもっている。そして何故に現在の宗教がその権威を失墜してしまったか。昔は一国の帝王が法王の寛恕を請うために、乞食の如くその膝下に伏拝した。又或る仏僧は皇帝の愚....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
全人類の裁判人を以て自から任じ給うのである、狂か神か、狂なる能わず故に神である、帝王も貴族も、哲学者も宗教家も皆|尽くナザレ村の大工の子に由て審判かるるのである....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
サンタバルバラ号は、それよりも二倍近い、巨大なもの、パタビウス号に至っては、空の帝王と呼ばれる途方もなく尨大な全鋼鉄の怪物で、爆弾だけでも、五十|噸近く、積みこ....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
、いつまで経っても出てこなかった。 ――そのようなカフェ・ゴールデン・バットの帝王の如き人気者が、見るもむごたらしい兇行を受けたものだから、私は非常に駭きもし....
地中魔」より 著者:海野十三
もこの岩の一党を除いて外にはいないのだ。して見ればこの岩は世界的怪盗だ。いや富の帝王だ。いまに世界中の国がこの岩の前に膝を曲げてやってくるだろうよ。わッはッはッ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
俗字であろう。南朝の詩人は「液体硬玉の泡沫」を熱烈に崇拝した跡が見えている。また帝王は、高官の者の勲功に対して上製の茶を贈与したものである。しかし、この時期にお....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、穀城山下に墜ち、化して※橋の老人となって兵書を張良に授けた。 「この書をよめば帝王の師となることが出来る。後日にわたしを探し求めるならば、穀城山下の黄いろい石....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
ひびきも、今はどこに? 56 天に聳えて宮殿は立っていた。 ああ、そのむかし帝王が出御の玉座、 名残りの円蓋で数珠かけ鳩が、 何処、何処とばかり啼いていた。....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の者が紅い絹をかけた金籠の燭を執ること数十|対、そのなかに黄いろい衣服を着けて、帝王の如くに見ゆる男一人、その胸のあたりにはなまなましい血を流していた。そのほか....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
侶になるというほどの喜びは、他に何もないものだと信じていました。詩人になれても、帝王になれても、わたしはそれを断わりたいほどで、わたしの野心はもうこの僧侶以上に....
妖怪学」より 著者:井上円了
るかに三十三天をしのぎ、須弥山上なお幾万|由旬の高き所に一大都城を開き、理想その帝王となり、物心の二大臣をこの世界にくだし、千万無量の諸象を支配せしむ。これ、真....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
属する偶像を、寺内に安置することを禁ずればなり。 トルコはイスラム教国にして、帝王はイスラム教の法王なり、その政府はイスラム教の政府なり。『コーラン神典』はそ....
西航日録」より 著者:井上円了
である。) 露都滞在は十日より十二日まで三日間にして、その間、博物館、美術館、帝王廟、劇場等を一覧し、また公使館の紹介にて王宮を拝観せり。王宮は広壮美麗なるも....
北海の白鳥」より 著者:小川未明
小さいのもある。大きなのは、それほどの徳を持っている偉大な人間にちがいなかろう。帝王である朕は、あの中のもっとも大きな星がそれであろう。占い者よ、そうではなかろ....