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「師事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

師事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪後」より 著者:梶井基次郎
活の保証と、その二つが不充分ながら叶《かな》えられる位置を与えてくれたのは、彼の師事していた教授であった。その教授は自分の主裁している研究所の一隅に彼のための椅....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
は一人もなかった。幾何学上の作図や証明にかけては誰一人、しかもまた彼が満五ヶ年も師事していたエジプト数学者でさえも匹敵するものがなかった。彼は古代の思索者中での....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
術として教えているのであって、その技術を金で買うように思っている現代学生には別に師事されるのを潔しとしない)を、妻の聴いて来た通り、やめられるなら、早速また一苦....
芥川の事ども」より 著者:菊池寛
会わなかった。最近もっとも親しく往来した人は小穴隆一君であろう。小穴君は、芥川に師事し日として会わざる日なきありさまであった。 芥川と、僕とは、趣味や性質も正....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
シーあたりがひけると思うだけよ」 「誰に習った?」 「あなたの知ってる人、大方に師事したけどみんないやでよしたの。後は、レコード勉強と、本勉強よ」 「どうしてピ....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
ていたのが、当時の勝安房守安芳であった。武術は島田虎之助に学び、蘭学は永井青涯に師事し、一世を空うする英雄であったが、慶喜に一切を任せられるに及び、大久保一翁、....
光は影を」より 著者:岸田国士
、そういう人物が、おいそれとみつかるかどうか……。それより、僕の考えじや、直接、師事したいと思うひとに、ぶつかつてみたらと思うんだ。君はいつたい、文学つていつた....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
でもないのである。曽て外遊の折に、法水は俳優術を学び、しかもルジェロ・ルジェリに師事したのであるから、云わば本職はだしと云ってよい――恐らく、寧ろハムレット役者....
バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
校門は、正に歴史のペエジペエジに現われ消え去る人々の姿なのである。 ヨネ野口の師事したウオーキン・ミラーという詩人で名高いバークレーの街を、ずんずん山手に登っ....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
外に於ては「政治外交の神様」とまで謳われていたところから、ビスマルクは、ほとんど師事するような態度で、ゴルチャコフに接し、その政治ぶりと外交ぶりとを自家の薬籠に....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
松園という雅号は、その頃、松年先生からいただいたものです。その後、幸野楳嶺先生に師事し、先生の歿後、竹内栖鳳先生を師といたしました。 一山のスケッチ帳....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
あった。 兄はその後もこの道の修業を積むおりがおりおりはあったであろうが、嫂の師事した石塚宗匠からの間接の教えも、大いに悟入に資したことと思う。また茶に関する....
熱情の人」より 著者:久保栄
劇壇に覇を唱えたラインハルトも、ついに新興芸術たる映画に膝を屈した。かつて先生の師事せられたスタニスラウスキイの一座も、現在の労農劇界においては右翼的高踏的なア....
今日になるまで」より 著者:上村松園
木松年先生が最初で、人物を習い、次に幸野楳嶺先生に花鳥を習い、次に竹内栖鳳先生に師事しました。また十九の頃漢学も習い始めました。その時分の京都では狩野派や四条派....
想い出」より 著者:上村松園
北宗は力のある四条派で鈴木松年先生がそれぞれ主任でした。私はこの北宗の松年先生に師事致しました。女学生は私の他にも各宗に二人位ずつ居られましたが、何れも途中から....