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師伝
「師伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
師伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
二十四章二十四節以下)、而して今時の説教師、其新神学者高等批評家、其政治的監督牧
師伝道師等に無き者は方伯等を懼れしむるに足るの来らんとする審判自己の主張を説くの....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、世間に異様の行ないをいたし、人の見聞を驚かし候ようの儀これあるまじく、ことさら
師伝と偽り奇怪の説など申し立て候儀、一切仕るまじき事。 御流儀においては、秘伝口....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》の重きに当る心が籠《こも》っているのであります。不思議なる哉《かな》、ほとんど
師伝に依ることなき米友は、三身三剣の奥の形《かた》が、立ちはだかって棒を構えたと....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
いる事と思う。 その後、毎日もしくは隔日に翁は飯田町家元稽古場に出て千代造氏に
師伝を伝え、又所々の能、囃子に出席する事一年余、明治二十六年十一月に帰県したが、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
め示せば、盗人に食い付きていささかも違《たが》わず、故に盗賊なかりしと(『定西法
師伝』)。熊楠案ずるに『隋書』に日本人の獄訟《うったえ》を、〈あるいは小石を沸湯....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。 その橋の袂の穴っ子こそ、彼等の住所であって、その先祖をたずぬると、大燈国
師伝以来の由緒のあるところです。二人がこの穴っ子へトヤについてしまった頃を見計ら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》を添えて振舞われたものですから、大いによろこびました。これは酬恩庵名物の一休禅
師伝来、薪納豆というものだと聞かされて、道庵がなっとうしました。 道庵は、この....
「書について」より 著者:高村光太郎
も端的なるものを学ぶ事であり、ただ字がうまくなる勉強だけでは決してない。お手本や
師伝のままを無神経にくり返してただ手際よく毛孔の無いような字を書いているのが世上....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
ぬ下司なおやじ奴。その上に刃なぞ抜身で携げ、そもそも此処は何れと心得居る。智証大
師伝法|灌頂の道場。天下に名だたる霊域なるぞ』 源右衛門『言葉が悪くばあやまりま....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
は一見して偽作と思うだろう。が、その家に伝わったもので、画は面白くなくても椿岳の
師伝を証する作である。(この画は先年淡島家の売立てに出たので今は誰の所有に帰して....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
この点に孔子伝の著しい特徴が見られると思う。 孔子伝が死を中心とせざる唯一の祖
師伝であるということは、孔子が死の問題に至って、 季路死を問う。曰く、未だ生を知....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
の子なりと言われた日蓮その人の素姓について考えてみたい。 日蓮宗側に伝うる「祖
師伝記」によると、宗祖自身我は旃陀羅の子なりとか、旃陀羅の家より出づとか明言して....