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「師道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

師道の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
七 曲がりくねった野道を、人の影について辿《たど》って行くと、旋《やが》て大師道へ出て来た。お島はぞろぞろ往来《ゆきき》している人や俥《くるま》の群に交って....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
風が吹きおろして来て、柳の影はきのうにくらべると俄に痩せたように見えた。大納言|師道《もろみち》卿の屋形《やかた》の築地《ついじ》の外にも、その柳の葉が白く散っ....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
かり詩吟をして来ます。こいつは大変だと金善の角を西へ折れて濠端《ほりばた》を薬王師道《やくおうじみち》へ出て、はんの木村から庚申山《こうしんやま》の裾《すそ》へ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
々お世話さまになりました。」 との言葉をも残した。その男のいう兼吉や桑作も、薬師道の上の畑とか、あるいは裏畑とかを宗太から買い取った百姓仲間だ。その時になって....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
抱えられて、擬作金三枚十人扶持を受けた。元禄十七年は宝永と改元せられた年である。師道三は故土佐守|信義の五女を娶って、信政の姉壻になっていたのである。辰盛は宝永....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
こぼれるばかりじゃ……これ、ひとり参禅弁道のためのみではござらん、すべてまことの師道には、この親切というものがござる。愚僧の如きも初めの頃、師匠から打《ぶ》って....
十二支考」より 著者:南方熊楠
記録は、まず清の洪亮吉《こうりょうきつ》の『北江詩話』が一番だ。その巻四に趙州の師道南は今望江の令たる師範の子で生まれて異才あり、三十歳ならずに死す、遺詩を『天....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
ん これは先年その木像を見て私が作った歌だ。 この帰省中に日蓮は清澄山での旧師道善房に会って、彼の愚痴にして用いざるべきを知りつつも、じゅんじゅんとして法華....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
愛妾があって、これはまあ例外な処分ですまされていたらしい。だからその妾の仮親の医師道有の孫道栄の時代になって迄、まだ祖父の頃に諸家から贈られた付け届け物の鰹節、....