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席
「席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
の幕合《まくあ》いだったのであろう。
次の幕も僕等には退屈だった。しかし僕等が
席についてまだ五分とたたないうちに外国人が五六人ちょうど僕等の正面に当る向う側の....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
建てになったK小学校へ奉職して居りましたが、二三年|前《まえ》に県の師範学校を首
席で卒業致しましたのと、その後《のち》また引き続いて校長などの信用も相当にござい....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ぼう》をかぶっていた。私はこの姿を一目見ると、すぐにそれが四五日前に、ある会合の
席上で紹介された本多子爵《ほんだししゃく》だと云う事に気がついた。が、近づきにな....
「河童」より 著者:芥川竜之介
場の容子《ようす》などはあまり日本と変わっていません。やはりだんだんせり上がった
席に雌雄の河童が三四百匹、いずれもプログラムを手にしながら、一心に耳を澄ませてい....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
騒ぎ立てたんだ。何しろ主人役が音頭《おんどう》をとって、逐一白状に及ばない中は、
席を立たせないと云うんだから、始末が悪い。そこで、僕は志村のペパミントの話をして....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
から二三日経ったある夜、お蓮《れん》は本宅を抜けて来た牧野《まきの》と、近所の寄
席《よせ》へ出かけて行った。
手品《てじな》、剣舞《けんぶ》、幻燈《げんとう》....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
世《ごせ》、加賀守綱紀《かがのかみつなのり》以来、大廊下詰《おおろうかづめ》で、
席次は、世々|尾紀水三家《びきすいさんけ》の次を占めている。勿論、裕福な事も、当....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
らでんびょうえ》、小山源五左衛門《こやまげんござえもん》などは、原惣右衛門より上
席でございますし、佐々小左衛門《ささこざえもん》なども、吉田忠左衛門より身分は上....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
《くわ》えたまま、両手をズボンのポケットに入れて、不承不承《ふしょうぶしょう》に
席を離れた。そうして蹌踉《そうろう》たる老紳士の後《うしろ》から、二列に並んでい....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
の信用を抛棄《ほうき》したのである。
けれども当人の半三郎だけは復活祝賀会へ出
席した時さえ、少しも浮いた顔を見せなかった。見せなかったのも勿論、不思議ではない....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
をやった。それから一言《いちごん》の挨拶《あいさつ》もせず、如丹と若い衆との間の
席へ、大きい体を割りこませた。保吉はライスカレエを掬《すく》いながら、嫌な奴だな....
「墓」より 著者:秋田滋
を刺戟した。忿怒の身顫いが傍聴人たちの間をつたわって行った。論告を了って検事が着
席すると、 「死刑だ!」 「死刑にしろ!」 傍聴人たちは口々にそう叫びだした。....
「初雪」より 著者:秋田滋
な不幸に見舞われた。乗物の事故のために、両親が不慮の死を遂げたのである。葬儀に列
席しなければならなかったので、彼女は巴里へ帰った。それから半歳ばかりと云うものは....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
者の腰掛がならべてあり、一列毎に段々と高くなり、その上には大向うの桟敷に相当する
席もあり、全体で七百人位は入れる。 この室はファラデーの時代には非常に大きい講....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
いでいた。日曜日に、選りぬきの歌い手たちを引きつれて、教会の聖歌隊の場所の正面に
席をしめることは、彼の虚栄心をなみなみならず満足させたものである。そこに立つと、....