席を外す[語句情報] » 席を外す

「席を外す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

席を外すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
れる事が多かった。同じ治療を受けに来ている患者達の間で浮いた話が始まると、すぐに席を外すくらい物堅い女であった。 ところが俗に魔がさしたとでもいうのであろう。....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
るものを見せると、堪え兼ねたように面を伏せてしまった。 私達は、顔を見合せて、席を外すことにした。 廊下に出ると、私は東屋氏に寄りそうようにして云った。 「....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
まりません」 「ふーん」 「お帰り、いいから帰って頂戴。こういう時は、おとなしく席を外すのが人情というもの、礼儀というものなのよ――関所へ先廻りをして、少しの間....
裸木」より 著者:豊島与志雄
武田の調子に現われていた。佐野と敏子とは、何となく武田の顔を見守った。 敏子が席を外すと、佐野は武田の方へ近々と視線を寄せた。 「あれから……こないだと、気持....
天衣無縫」より 著者:織田作之助
して駈けつけよう、そんな風な虫のよいことを考えてついて行ったところ、こんどはその席を外すということが容易でなく、結局ずるずると引っ張られて、到頭遅刻してしまった....