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席末
「席末〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
席末の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
源次、藤田小平次、仙台弥五七、服部二郎右衛門、金子吉左衛門などが居ならんでいる。
席末には若衆形や色子などの美少年が侍している。万太夫座の若太夫は、杯盤の闇を取り....
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
構える。あとは勝手次第に席に着くんだそうだが、体操《たいそう》の教師だけはいつも
席末に謙遜《けんそん》するという話だ。おれは様子が分らないから、博物の教師と漢学....
「琴のそら音」より 著者:夏目漱石
ってから科は違うたが、高等学校では同じ組にいた事もある。その時余は大概四十何人の
席末を汚すのが例であったのに、先生は※然《きぜん》として常に二三番を下《くだ》ら....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
せる事だけは即決否決という形勢になりました。するとその時に、当時の最年少者として
席末に控えておられました斎藤先生が、突然に立上られまして、今でも評判に残っており....
「源氏物語」より 著者:紫式部
の仲間とは見ることもできないような品のよい美しい顔をしていた。例の貧乏学生の多い
席末の座につかねばならないことで、若君が迷惑そうな顔をしているのももっともに思わ....