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席画
「席画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
席画の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
を瓢に詰めて、片時もそれを側より離さなかった。 ある時、土佐の藩主山内容堂から
席画を所望せられて、藩邸へ上った事があった。画がすむと、別室で饗応があった。 ....
「鵞鳥」より 著者:幸田露伴
て美術学校から献上するという。そううまく行くべきものだか、どうだか。むかしも今も
席画というがある、
席画に美術を求めることの無理で愚なのは今は誰しも認めている。席....
「細木香以」より 著者:森鴎外
後に別派を立てて宇治紫文と更め、池の端に住んだのがこの人である。竜池は当時北渓に
席画を作らせ、諸持に狂歌の判をさせ、春水、良斎等を引き連れて花柳の巷に遊んでいた....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の一日、日本の陶磁器などを見ました。この前の手紙に書いたかしら? 小室翠雲が竹の
席画をしてそれをうつし面白く、又陶磁器は特に秀逸でした。これまでよりずっとましに....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
ったのは蔦屋という狩野家の従来の定宿であったが、余儀ない亭主の依頼によってほんの
席画の心持ちで融川は布へ筆を揮った。童子採柿の図柄である。雄渾の筆法閑素の構図。....
「日記」より 著者:宮本百合子
山と云う席絵を書く人、長野宇平治。 鶴見氏が、ひどく変って居たのに驚かされた。
席画を書いたおじいさんは、七十九歳、三十五年撃剣をし、後画をかいたと云う。酒を三....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
調を、舞う妓生の袖に送っている。 舞踏が終わると一人の老妓生が事務室へ現われて
席画を始めた。竹と蘭を描いた。絵はさほどうまいとは思わなかったが、女がしかも日本....
「冷かされた桃割娘」より 著者:上村松園
れながら人気を呼んだものでした。春の円山、三人の桃割娘が赤毛氈に並んで所望される
席画を淡々と描いてる風景など、昔を今になすよしもがなです。竹園さんはその後夭折さ....