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帯刀御免
「帯刀御免〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帯刀御免の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雛妓」より 著者:岡本かの子
である。その財力と才幹は江戸諸大名の藩政を動かすに足りる力があったけれども身分は
帯刀御免の士分に過ぎない。それすら彼は抑下して一生、草鞋穿きで駕籠へも乗らなかっ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
も行き届き、その上、自身にも別段御奉公申し上げ、奇特の事に候。よって、一代|苗字
帯刀御免なし下され候。その心得あるべきものなり。」 嘉永六年|丑六月 三逸作....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
につき、万一の節はひとかどの御奉公相勤め候心得にこれあるべく候。なお、右のほか、
帯刀御免の者、ならびに旧家の者などへもよくよく申し諭し、随分武芸心がけさせ候よう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことを言う奴だ――いいか、盗み損《そこ》ねたらホントに命はないぞ」 名主は苗字
帯刀御免《みょうじたいとうごめん》の人だから、切ってしまうというのはことによると....
「中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
ていそうなものだのに、こんなことを書くのはおかしな話だ。 七六頁に「名主は苗字
帯刀御免の人だから、斬つてしまふといふのは事によると嘘ではあるまい」と書いてある....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
った産土神が現在村の氏神になっているほどで、祖父安兵衛までは代々庄屋を勤め、苗字
帯刀御免、相馬という姓から見ても、また家伝の接骨術などあるのを見ても、ただの百姓....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
む処が極って居ります。それは四つ目の藤野屋杢左衞門と申してお駕籠御用達しで、名字
帯刀御免の分限でござります。其の藤野屋の裏手の板塀に差掛け葮簀張を出す聾婆さんの....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
一人娘のお綾が侍女代りに付き切りであった。 「大変な事になって来た。今に九兵衛は
帯刀御免、御褒美の金はどれくらいであろうか。イヤ一時に千両二千両頂くよりも、何か....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
他の一人は一本刀素足草鞋、年配の博徒だが、身なりにも態度にも普通の博徒でなく苗字
帯刀御免の郷士あがりの者らしい点が一見してわかる甚伍左。 仙太 お願えでごぜま....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
私の妻の祖母は――と云って、もう三四年前に死んだ人ですが――蔵前の札差で、名字
帯刀御免で可なり幅を利かせた山長――略さないで云えば、山城屋長兵衛の一人娘でした....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
の一人は、一本刀素足草鞋、年配の博徒だが、身なりにも態度にも普通の博徒でなく名字
帯刀御免の郷士あがりの者らしい点が一見してわかる甚伍左) 仙太 お願えでごぜま....