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帯同
「帯同〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帯同の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
神戸渡航合資会社の稲葉卯三郎をケノン少佐に推薦した。稲葉卯三郎が通訳長尾房之助を
帯同、政庁を訪れると、ケノン少佐は移民法に接触してはならぬからと口頭契約で、人夫....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
が、今夜も彼はどこかせいせいしたような気分の底に、一脈の寂しさを包みきれないで、
帯同した庸太郎と一人の青年と並んで暗黙でクッションに腰かけていた。乗客はいくらも....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
躍気になったスティヴンスンの奔走も無駄になった。流竄者《りゅうざんしゃ》は家族の
帯同を許されず、又、何人との文通をも禁ぜられた。彼等を訪ねることの出来るのは牧師....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
この新製毒瓦斯が、予定の数量だけ出来上ったのは、その年の夏だった。 醤は燻を
帯同し、その毒瓦斯をもって、突如戦線に現れた。 そして朝から時間割を決め、午前....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
魂《じっこん》になっているが、品川は初対面であるらしい。特に大久保が今日、品川を
帯同して、岩倉に紹介がてら推参したものと思われます。 岩倉三位は鍬を杖にしたま....