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帰り新参
「帰り新参〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帰り新参の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「安井夫人」より 著者:森鴎外
などと冷やかされた。 江戸に出ていても、質素な仲平は極端な簡易生活をしていた。
帰り新参で、昌平黌の塾に入る前には、千駄谷にある藩の下邸《しもやしき》にいて、そ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
度と云って飲み、万歳と云っては食い、満腹満足、真赤になって祝うのだ。二三日すると
帰り新参の丑之助君が、帰った時の服装で神妙に礼廻りをする。軒別に手拭か半紙。入営....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
氏郷ももとより非力の相撲弱では無かったのであろう。左馬允は弱った。勘気を赦されて
帰り新参になったばかりなので、主人を叩きつけて主人が好い心持のする筈は無いから、....
「市川九女八」より 著者:長谷川時雨
芝居へ落ちていた役者《もの》は、大劇場出身者で、名題役者《なだいやくしゃ》でも、
帰り新参となって三階の相中部屋《あいちゅうべや》に入れこみで鏡台を並べさせ、相中....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
四年の春から再び東京の舞台を踏むことになった。それは歌舞伎座の正月興行で、かれは
帰り新参のお目見得として、「鞍馬山」のだんまりに牛若丸をつとめ、養父菊五郎が木の....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
して認められ、年増役には先代の坂東|秀調が控えているという形勢となっているので、
帰り新参の源之助を容るる余地もなかったのである。こうして、彼は次第に大歌舞伎から....