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帰任
「帰任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帰任の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
変ったというので棕梠縄の繃帯をした竹樋で池の水の遣り繰りをしてあった。 帰宅と
帰任とを兼ねたような挨拶をしに、復一は崖を上って崖邸の家を訊ねた。 鼎造は復一....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
という所へ出て、その仲間も皆歴々の嫡子のみである、藩主が江戸へ参勤したり、藩地へ
帰任したりするのを送迎する際にも、歴々仲間の出る所へ出られる事になったので、何だ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
想的な結婚をさせ、北京に出張していました。技師だったの。そしたらこの六月、東京へ
帰任する決定で、最後の出張をして小さい村にある事務所にとまったら、その夜襲われて....
「けむりを吐かぬ煙突」より 著者:夢野久作
ら……」 「……まあ……では、あの以外にまだ御存じなのですか」 「この間、本国へ
帰任したC国公使と貴方との御関係以外にですか」 「ええ」 「そう余計にも存じませ....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
だ今も記憶に残っている一つの光景がある。それは漱石氏が何日の何時の汽車で新橋から
帰任するということを知らせて来たので私は新橋へ見送りに行った。そうして待合室に立....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
家はこのたびの功で、位階はもちろん、鎮守府大将軍の号に昇格され、ちかく奥州の府へ
帰任することになっている。 東国や奥州地方は、そのごいよいよ穏やかでない。――....
「鬼」より 著者:吉川英治
た折、与右衛門は、何者とも知れない武士から暗討ちをうけた。倖いに、危険はのがれて
帰任したが、もうその頃から、 (あいつを殺してしまうのも、藩の御困窮を開く一つの....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
。 「杉山三等書記官の処だ。氏は目下|賜暇帰朝中で東京にいるが、明後日の東洋丸で
帰任することになっている。君も知っての通り米国娘と婚約中なので、お土産に素晴らし....