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帰向
「帰向〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帰向の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連環記」より 著者:幸田露伴
排しおのれを護る住宅でもないところに身を安んじ、そして一念ただ清涼無熱悩の菩提に
帰向し了らんとするのが頭陀行である。其の頭陀行の中の常乞食は、一には因縁|所生の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あり、また事実その通りに信じているのであるけれども、以て、天下の輿論《よろん》の
帰向とは言われまい。さりとて、神尾主膳にはそれに異議を試むるほどの見識が出来てい....
「妖怪学」より 著者:井上円了
れ、そのとき巡査もすでに信仰心を起こしたるによる。信仰心とは、心のある一方に会注
帰向することにして、余のいわゆる予期意向なり。予期意向なきときは回転を生ずべき理....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
。これ、そのとき巡査もすでに信仰心を起こしたるによる。信仰心とは、心のある一方に
帰向することにて、余のいわゆる予期意向と同一なり。 人に予期意向なきときは回転....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
あった。 ○ 今日世界の現状は政治、経済、思想各方面とも渾沌として
帰向するところをしらない。平和は万人の望むところであるにもかかわらず、世界の至る....