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帰命
「帰命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帰命の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
す時でも、始終風向きを考えていたぞ。いつかおれはあの男が、海へ卒塔婆を流す時に、
帰命頂礼《きみょうちょうらい》熊野三所《くまのさんしょ》の権現《ごんげん》、分け....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
をしずしずと練っているのである。
僕の母の命日は十一月二十八日である。又戒名は
帰命院妙乗日進大姉である。僕はその癖僕の実父の命日や戒名を覚えていない。それは多....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
東京 鷺宮 無窓塾 高神覚昇 第一講 真理の智慧 般若波羅蜜多心経 (一切智に
帰命し奉る) 心経の名前は他にないのであります。『心経』は全部で、その字数はた....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
九 如是果 上 既に仏体を作りて未得安心 勇猛精進潔斎怠らず、南無
帰命頂礼と真心を凝し肝胆を砕きて三拝|一鑿九拝一刀、刻み出せし木像あり難や三十二....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
、大気になって、もう一つやらっせえ、丁だ、それ、心祝いに飲ますべい、代は要らぬ。
帰命頂礼、賽ころ明神の兀天窓、光る光る、と追従云うて、あか柄杓へまた一杯、煽るほ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は再び跪《ひざまず》いて、自分のこしらえた地蔵菩薩にお暇乞いを申し上げ、 「南無
帰命頂礼《なむきみょうちょうらい》地蔵菩薩――お別れのついでにこの笠をさし上げま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
にては無比の楽《らく》にほこり、当来にては数千蓮華《すせんれんげ》の上に坐せん、
帰命稽首《きみょうけいしゅ》、敬《うやま》って白《まお》す」 淀《よど》みなく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
出した細い紙の幣《ぬさ》で、その善男善女の頭を撫でてやり、 「神妙、神妙、一心に
帰命頂礼《きみょうちょうらい》すれば、後生往生《ごしょうおうじょう》うたがいある....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
とはその日ありましたに違いないのでございますもの。 私は寝られはいたしません。
帰命頂来! お米が盗んだとしますれば、私はその五百円が紛失したといいまする日に、....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
いというので、五十五人の善知識をへめぐって、最後に普賢菩薩に会って、阿弥陀如来に
帰命するということになっているのでありますが、そういうようなことも遍歴であります....
「序に代えて人生観上の自然主義を論ず」より 著者:島村抱月
がら、自分でも不満足だらけで過ごして行く。 この点から考えると、世の一人生観に
帰命して何らの疑惑をも感ぜずに行き得る人は幸福である。ましてそれを他人に宣伝する....
「親鸞」より 著者:三木清
またその余のもろもろの天神に帰依せざれ」といい、『般舟三昧経』には「みづから仏に
帰命し、法に
帰命し、比丘僧に
帰命せよ。余道につかふることをえざれ、天を拝すること....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ったりしたような歌謡方面からの影響かも知れない。恵心僧都作の天台大師和讃の発端、
帰命頂礼大唐国 天台大師ハ能化ノ主 仏ノ使ト世ニ出テ 一乗妙法宣ベ給フ 眉ハ八字....