帰命頂礼[語句情報] » 帰命頂礼

「帰命頂礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

帰命頂礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
す時でも、始終風向きを考えていたぞ。いつかおれはあの男が、海へ卒塔婆を流す時に、帰命頂礼《きみょうちょうらい》熊野三所《くまのさんしょ》の権現《ごんげん》、分け....
風流仏」より 著者:幸田露伴
九 如是果 上 既に仏体を作りて未得安心 勇猛精進潔斎怠らず、南無帰命頂礼と真心を凝し肝胆を砕きて三拝|一鑿九拝一刀、刻み出せし木像あり難や三十二....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
、大気になって、もう一つやらっせえ、丁だ、それ、心祝いに飲ますべい、代は要らぬ。帰命頂礼、賽ころ明神の兀天窓、光る光る、と追従云うて、あか柄杓へまた一杯、煽るほ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は再び跪《ひざまず》いて、自分のこしらえた地蔵菩薩にお暇乞いを申し上げ、 「南無帰命頂礼《なむきみょうちょうらい》地蔵菩薩――お別れのついでにこの笠をさし上げま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
出した細い紙の幣《ぬさ》で、その善男善女の頭を撫でてやり、 「神妙、神妙、一心に帰命頂礼《きみょうちょうらい》すれば、後生往生《ごしょうおうじょう》うたがいある....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ったりしたような歌謡方面からの影響かも知れない。恵心僧都作の天台大師和讃の発端、帰命頂礼大唐国 天台大師ハ能化ノ主 仏ノ使ト世ニ出テ 一乗妙法宣ベ給フ 眉ハ八字....