帰国[語句情報] »
帰国
「帰国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帰国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
自分はそれだけのあわれみを得たいばかりに、家族や後見人のそしりもなんとも思わずに
帰国するのだ。事務長にもそれを許してくれるように頼んでもらいたい。という事が、少....
「或る女」より 著者:有島武郎
た。なんでもうわさで聞くと病気だといってまだ船に残っているそうだが、万一そのまま
帰国するようにでもなったら、葉子と事務長との関係は自分たちが想像する以上に深くな....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
でいる。さらばといって、君に熱烈なある野心があるとも思えない。ときどきの消息に、
帰国ののちは山中に閑居するとか、朝鮮で農業をやろうとか、そういうところをみれば、....
「古狢」より 著者:泉鏡花
されたを、通りがかった当藩三百石、究竟の勇士が、そのまま中仙道北陸道を負い通いて
帰国した、と言伝えて、その負さりたもうた腹部の中窪みな、御丈、丈余の地蔵尊を、古....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、月村様のお厚情。京子様、その事堅くお口どめゆえ、秘してはおりましたが、このたび
帰国の上は、かれこれ、打明けます折もつい伸々と心苦しく、お京様とは幾久しきおつき....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
業で、後年霊媒としての素地を作らしむる為めであったとの事である。 二十三歳の時
帰国して学位を受け、やがて牛津を離れたが、健康が尚お全くすぐれない為めに、医師の....
「あのころ」より 著者:上村松園
くさん立たれて、刀や鍔を買って行ったそうで、とてもよく流行ったそうです。 また
帰国のときには子供用の刀や槍がどんどん売れたそうで、これは国表へのお土産になった....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
米国に遣わしたるとき、彼の軍艦|咸臨丸に便乗したるが、米国のカピテン・ブルックは
帰国の後、たまたま南北戦争の起るに遇うて南軍に属し、一種の弾丸を発明しこれを使用....
「砧」より 著者:上村松園
く夫の帰りを待ち詫びていたところが、三年目の秋、夫に仕えて都に上った腰元の夕霧が
帰国して夫の帰る日の近いことを喜ばしくも報じる。この話の最中に何処からともなく物....
「活人形」より 著者:泉鏡花
、御苦労であった。これで家へ帰っても枕を高うして寐られるというものだ。「旦那もう
帰国ますか。この二人は主従と見えたり。「ああしてしまえば東京に用事は無いのだ。今....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に来たり、その滞在の間一回、二回と重ねてこれを試むるときは、次第にその味に慣れ、
帰国の後もこれを用うるに至り、日本の輸出品これより増加すること。第三に、日本従来....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に足る。船中に豪州の婦人、その齢七十七歳にして、老後の保養のために日本に東遊し、
帰国の途に就きたるものと同乗す。その勇気には驚けり。わが婦人の遠く及ぶところにあ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
へまいりました。みなさんとアジアは一つであるというかたい友情の交歓をいたしまして
帰国いたしますと、私たちは国会において岸内閣不信任案の提出、さらにつづいて私たち....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
失った人々に好評を博したものである。 私は昭和二十八年には業界視察のため渡米、
帰国してからは各工場の復旧と、拡張に没頭した。そして聯合紙器はいま、年間売上げ七....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
にお目にかかったとき、特に御挨拶があった。大正十四年秋、シベリヤ経由でドイツから
帰国の途中、哈爾賓で国柱会の同志に無理に公開演説に引出された。席上で「大震災によ....