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「帰期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

帰期の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妙な話」より 著者:芥川竜之介
りくつ》はない。が、夫はどう云う訳か格別不思議とも思わずに、右の腕を負傷した事や帰期《きき》の近い事なぞを話してやった。その内に酔《よ》っている同僚の一人が、コ....
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
比残灰。 風過古澗秋声起。 日落幽篁瞑色来。 漫道山中三月滞。 ※知門外一天開。帰期勿後黄花節。 恐有羇魂夢旧苔。 三十三 正月を病院でした経験は生涯《しょ....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
帰るべかりしに、桑港に着きける時、器械に修覆を要すべき事の起こりて、それがために帰期を誤り、旧臘押しつまりて帰朝しつ。今日正月三日というに、年賀をかねて浪子を伴....
今戸心中」より 著者:広津柳浪
は、「春如海《はるうみのごとし》」と書いた額に映ッて、字形を夢のようにしている。帰期《かえり》を報《し》らせに来た新造《しんぞ》のお梅は、次の間の長火鉢に手を翳....
剣侠」より 著者:国枝史郎
っているのであった。行く行くは夫婦になる二人である、その一人を家へ残して置いて、帰期の知れない旅へ出る、幸い敵に巡り合っても、返り討ちにならないものでもない、そ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
りますべいと思って、ヒエーまだお分りになりませんか」と誰も彼も皆《み》な若旦那の帰期を問わざるなし。この村より東京へ留学して仮にも大学校を卒業せしはただ一人、そ....