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「帰港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

帰港の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海底大陸」より 著者:海野十三
も話がわかるではありませんか。貴船は大いに警戒して下さい。一刻も早く現場を去って帰港されるのが安全ですぞ」 博士は親切な言葉をもって、無線電話からの送話をむす....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
かし、その調べのお蔭で、もう一つの新らしい報告が齎らされた。 それは、宵の口に帰港した千島帰りの一トロール船が、大きなうねりに揺られながら、海霧の深い沖合に錨....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
ち往生してしまったこと、どうしていいか分らなくなって。 ロ、漁期が終って、函館へ帰港したとき、「サボ」をやったりストライキをやった船は、博光丸だけではなかったこ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
能力を失いたり、仍りてわれは、僅に残れる廻転式磁石を頼りとして、盲目状態に於て、帰港を決意せるも、何時如何なる事態に遭遇するやも量られざる次第なり” 勇敢なる....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
行って来なさい。よそであんまり変な酒を呑らねえようにね。」なんかと別れて、そして帰港するや否や、不恰好な既制服に、新しい安靴で久しぶりの固い土に足を痛めた彼らが....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
陸させた。上陸前に、一行の荷物や全身を検査することを忘れなかった。それから横浜へ帰港して、畑中は航海中に病死し、ために船は目的地に至らぬうちに途中から引返したと....
海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
出漁は、これでやめることにしよう。ということになって鮎川を出て四日目の夕、沖から帰港の途についた。最後の夕飯であるから別れの鯨を食おう。という訳で食堂に集まった....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
いままでになく去就に迷っている最中だった。フィリップ王が、彼の海軍がフェロオルに帰港したあとで案外にも生き返ったのである。王は総督を召し寄せた。これで総督は御前....