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帰納法
「帰納法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
帰納法の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
いてのように内面的統一ではなく、単に時間空間上における偶然的連結である。いわゆる
帰納法に由って得たる自然法なる者は、或両種の現象が不変的連続において起るから、一....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
意の現象を如何に科学的に探究しても、心的活動そのものを掴むことは思いもよらない。
帰納法は記述にのみ役立つ。然し本体の表現には役立たない。この簡単な原理は屡※閑却....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
のだ、エ何うだ恐れ入たか」大鞆は暫し黙考えて「成る程旨く考えたよ、けどが是は未だ
帰納法で云う「ハイポセシス」だ仮定説だ事実とは云われぬテ之から未だ「ヴェリフィケ....
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
いうのは、かかる具体的一般者の自己限定として具体的論理の過程でなければならない。
帰納法的知識即ち科学的知識というのは、かかる過程によって成立するのである。 上....
「科学論」より 著者:戸坂潤
段階のものだ、という区別である。 例えばフランシス・ベーコンの所謂研究法(その
帰納法)は、近世の自然科学の方法を論じようとしたものであるにも拘らず、結局従来の....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
求する。 弁証法によるか演繹法によるか、それとも問題提出の仕方を全く逆にして、
帰納法によるか、などを決めようとするのではない。そのような方法(個性)の概念は、....
「辞典」より 著者:戸坂潤
・演繹的・論理では何の役にも立たぬ。必要なのは従って、帰納という方法であり、この
帰納法こそ新しい研究機関でなければならぬ(その著『ノヴム・オルガヌム』――新方法....
「探偵小説の芸術性」より 著者:中井正一
偵小説は一種の理知的ゲイムである。むしろスポーツである。犯人をきめるのは、論理的
帰納法にあらねばならない。偶然とか、単純な一致とか何の動機もない自白などで決めて....
「解釈学と修辞学」より 著者:三木清
孫であるとともに弁証論の孫である、とアリストテレスはいっている。ところで演繹法と
帰納法とは論理の二つの形式であるが、これに相応して修辞学においては※νθ※μημ....
「科学批判の課題」より 著者:三木清
が出来たと思う。アリストテレスにとって学問の方法は一般に、今日普通に演繹法および
帰納法として訳されている※π※δειξι※と※παγωγ※といえども、存在を顕わ....
「和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
て、ここに偉大な構成をなすことになったもののようにも思われる。 〈七 建部賢弘の
帰納法〉 建部賢弘は関孝和が天才的の能力を発揮する人であったことをいっている。....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
発達はなかったようである。 廉術または逐索術と称し、もし充分に発達すれば数学的
帰納法のごとき証明法にもなり得たろうと思われるような研究方法があるが、前述の角術....
「文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
であって、失恋の男女を結婚の聖壇へ送り込むのではない」 「犯人をきめるのは論理的
帰納法によらねばならぬ。偶然とか単純な一致とか何の動機もない自白などで決めてはな....