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「常不断〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

常不断の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
すると、その間に非常な相違がある。のみならず、このラボアジェーの実験は化学者の日常不断の経験によって補足されるのであって、物質不滅の説から導かれた結論に頼ってさ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
て発明で、ハキハキしてお出でなさるからだヨ。それに聞けば課長さんの所《とこ》へも常不断《じょうふだん》御機嫌伺いにお出でなさるという事《こっ》たから、必《きっ》....
蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
ぎないのであるが、しかし、ともかくもわれわれが金城鉄壁と頼みにしている頭蓋骨を日常不断に貫通する弾丸があって、しかもほんの近ごろまではだれ一人夢にもそれを知らず....
風流仏」より 著者:幸田露伴
つ付ず、盆正月にもあらゝ木の下駄一足新規に買おうでもないあのお辰、叔父なればとて常不断|能も貴様の無理を忍んで居る事ぞと見る人は皆、歯切を貴様に噛んで涙をお辰に....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
俗だと考える。もしそう考えていいなら、風俗こそは最も具象的で肉体的で而も極めて日常不断のものなのだから、その客観的なリアリティーを知らぬ者はあるまい。処がそれが....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
M子のために買ってやったフランス語の第一課を見たら〔欧文約十八語抹消〕「忍耐は日常不断の勇気である」又〔欧文約十二語抹消〕「天才とは永き忍耐である」等、一寸洒落....