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常住不
「常住不〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
常住不の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
彼はすっかり慣れっこになった。けれど、そのかわりにやがて新しい外套ができるという
常住不断の想いをその心に懐いて、いわば精神的に身を養っていたのである。この時以来....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
服がなし遂げられている。ところが、ここではそれも出来ないというのは、主峰をつつむ
常住不変の大雲塊があるからだ。うごかぬ雲、おそらく天地開闢以来おなじままだろう雲....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
何故なら、元来|恒数と云うものは、常に最初の出発点形式は仮定であり、しかる後に、
常住不変の因数を決定するのだからね」と法水の顔に、いったんは混乱したような暗影が....
「観画談」より 著者:幸田露伴
いるように雨は降り通していて、自分の生涯の中の或日に雨が降っているのではなくて、
常住不断の雨が降り通している中に自分の短い生涯がちょっと挿まれているものででもあ....
「縮図」より 著者:徳田秋声
か思えず、二三年前に崩壊した四年間の無駄な結婚生活の失敗にも懲りず、とかく結婚が
常住不断の夢であったために、同じことを繰り返した自分が、よほど莫迦なのかしら、と....
「或る男の手記」より 著者:豊島与志雄
そういう私に、彼女は殆んど一瞥をも与えなかった。二三日考えてみるという言葉を、
常住不断に実行してるかのようだった。いつも口をきっと結び眼を見据えて、額に冷酷な....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
というのか。酒や煙草を全廃せよとでもいうのか。全部下駄ばきにでもなれというのか。
常住不断に深刻な顔をでもせよというのか。 帝都の有様は、事変下にあっても悠然と....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
す者は、みずから自身を喜ばせなければいけない。しかるに、フォーゲル一家のいわゆる
常住不断の義務、小学校教師みたいな圧制、やかましい口調、役にもたたない議論、不快....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
どへのやさしい執着、慎み、我《が》を通し他人を邪魔することの恐れ、感情の貞節さ、
常住不断の控え目、などがあった。すべてそれらの愛すべき美《うる》わしい特質は、あ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
って、生一本《きいっぽん》な行動をしていた。一にも二にも真面目《まじめ》であり、
常住不断に真面目だった。真面目ということもまた、当時の思想が激賞する美徳の一つだ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
疑ってる事柄をしか表明しないものである。ところが彼は何にも疑っていなかった。彼の
常住不変な楽天主義は、自分の欲するとおりに事物をながめて、心にそわない事物は、眼....
「失われた半身」より 著者:豊島与志雄
囁いて、彼女はしばしば蛇のようにおれの体をしめあげたが、然し、獣ではあるまいし、
常住不断に性慾を、いや妥協して、情熱を持ち続けられるものではあるまい。おれが冷淡....
「在学理由」より 著者:豊島与志雄
、何等かの意義を持っている。習慣のうちでも、最も恐ろしいのは飲酒と喫煙だ。それは
常住不断の習慣――中毒にまで立至る習慣――になり得るからだ。所有慾や色慾……窃盗....
「かもめ」より 著者:神西清
原子の入れ換えをしている。だからお前は、絶えず流転をかさねている。宇宙のなかで、
常住不変のものがあれば、それはただ霊魂だけだ。(間)うつろな深い井戸へ投げこまれ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
も、それに相当するものが必ず太古から存在したに相違ない。 しかしながら、社会は
常住不変のものではない。常に新陳代謝して、新しいものと代って行く。これを社会上の....