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常備
「常備〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
常備の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
というような方式では頼りないのでありますから、国家の力が増大するにつれ、だんだん
常備傭兵の時代になりました。軍閥時代の支那の軍隊のようなものであります。
常備傭兵....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
て上古のものはなかったけれども、小型のモルガルテン戦争当時の放射式投石機、屯田兵
常備の乗入|梯子、支那元代投火機のようなやや型の大きい戦機に類するものから、手砲....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
と、この夫銭がまたおびただしい高に上る。村々の痛みは一通りではない。なかなか宿駅
常備の御伝馬ぐらいではおびただしい入用に不足するところから、助郷村々では人馬を多....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
い定助郷設置の嘆願に関する件がその一つであった。これは宿々二十五人、二十五|疋の
常備御伝馬以外に、人馬を補充し、継立てを応援する定員の公役を設けることであって、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
痛とする刎銭なるものも廃されて、賃銭はすべて一様に割り渡すべきこと、それには宿駅
常備の御伝馬とそれを補助する助郷人馬との間になんらの差別を設けないこと――これら....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
士族を配してことごとく六管鎮台の直轄とする事、丁年以上四十五歳までの男子は残らず
常備予備の両軍に編成する事、平民たりとも武事を好む者はその才芸器量に応じすべて士....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
のような特殊な天然の敵を四面に控えた国では、陸軍海軍のほかにもう一つ科学的国防の
常備軍を設け、日常の研究と訓練によって非常時に備えるのが当然ではないかと思われる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
下に漸く事が多くなって、屯田《とんでん》の農民ばかりではやりきれない、どうしても
常備兵というものの必要に迫られて来た時から始まったのでしょう。かくて、世が乱れる....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
・リュビヤンカの大通りを「赤い守備兵」の一隊がゆく。赤旗が濡れて、人の靴は重い。
常備六十万、戦時百万と号す。莫斯科市史のうえに眠る。「年代記にモスコウの名のはじ....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
を選手でなく学生一般のものとし、映画や劇場やダンスホールぐらい備えた学生ホールが
常備されるべきであろう。 男女共学からくる恋愛の如きものを怖れる必要はない。時....
「株式仲買店々員」より 著者:ドイルアーサー・コナン
には、常に百万|磅以上に相当する株券、債券、あるいは保証金などのあるため、番人を
常備しありたる上、支配人は用心深く、彼が負わされているそれらの重用物件のために、....
「発明小僧」より 著者:海野十三
くなるからして、したがってモーターはよく動く。そういう婦人が、令夫人を始め数人も
常備しているときは、発電量は頗る豊富であるからして、これを水汲みだけに使用して余....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
★ 大阪はエゲツなく、エズクロシイが、同時にそれに対して軽率な反動を
常備する本能があるのかも知れん。ストリップ・ショウが軍艦マーチではじまるのも、多....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
英領インドとの戦争以来、ぜひ兵士がなくてはならぬというて、まず雇兵として五千人の
常備兵隊を置いてあるので、義務兵という者は一人もない。この雇い兵士は要所要所に分....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
事は困難で有事の場合兵隊を傭って来る有様であったが、国家の力が増大するにつれ自ら
常備の傭兵軍を保有する事となった。その兵数も逐次増加して、傭兵時代の末期フリード....