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「常則〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

常則の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
本たるを認めたるは実に近世のことのみ。 それ東洋の人民は上制下服をもって社交の常則となし左抗右抵をもって変乱の階となす。これに反して西洋人は左抗右抵をもって人....
平塚さんと私の論争」より 著者:与謝野晶子
のでしょうか。 私たちは現在の女子が経済上の方面にも一つの自覚を起して、労働を常則として独立する積極的の実行に取掛り、これに由って現在及び将来の不幸から自ら解....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ない。旧知識に満足して居る無智の大衆は、必ず新知識に向って、反抗の声を揚げるのが常則となって居る。かのイエスとても同様の憂目を嘗めた。寄木細工式の繁瑣な神学を捏....
源氏物語」より 著者:紫式部
いのち》があって傑作が多かった。 「現在での大家だといわれる千枝《ちえだ》とか、常則《つねのり》とかいう連中を呼び寄せて、ここを密画に描かせたい」 とも人々は....
源氏物語」より 著者:紫式部
しきしじ》の紙に書かれ、青い表紙と黄玉《おうぎょく》の軸が付けられてあった。絵は常則《つねのり》、字は道風であったから派手《はで》な気分に満ちている。左はその点....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
本文を、読んできかした。――それによれば、音楽出版業者がそのころなしていた契約の常則に従って、つぎのことが成立するのだった。――「ヘヒト氏は、著者のあらゆる権利....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
《きとう》に終わり得べきものなればなり。」 「聖者たるは異例なり、正しき人たるは常則なり。道に迷い、務めを欠《か》き、罪を犯すことはありとも、しかも常に正しき人....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
臨機の策を講じなければならない陰惨な生活に定められてる彼は、金を用意しておくのを常則としていた。ところがこんどに限って無一物だった。前日の晩、国民兵の服をつける....
学生と生活」より 著者:倉田百三
種の徳の要請である。かようなものとして女性を求める心は、おしなべて第一流の人間の常則である。とりわけダンテにとってベアトリーチェは善の君、徳の華であった。 青....
西航日録」より 著者:井上円了
ざるべからず。要するに、勤倹の結果は富強となり、怠惰の結果は貧弱となるは、渡世の常則にして、動かすべからざるものなり。ゆえに、わが邦人はこの原則を守りて、アイル....