常勝[語句情報] »
常勝
「常勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
常勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
出していたのに、いま一歩という手前でみんごと先鞭《せんべん》を打たれましたので、
常勝将軍の右門もおもわず歯ぎしりをかんでしまいました。それも、洗った証跡があばた....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
つ、列国外交の大帳場たる国際聯盟の前にアグラを掻いている。おまけに、自国の陸軍を
常勝軍と誇称し、主力艦隊に無敵の名を冠せ、世界中の憎まれっ児を以て自認しつつ平気....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で受留めると、そのまま組みついて、腰投げに行ったのが見事にきまり、ここにはじめて
常勝将軍に土がついたものですから、浦もくずれるばかりの大喝采です。 マドロスの....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
府的な多衆に頼ろうとすることなく、おのれの功績によって万人にのしかかってくる力、
常勝将軍、公衆の安危の独裁者、知力の最上者……そういう種類のものだ。しかるに、そ....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
佐よ、万歳をとなえるのは、まだはやいぞ。 『荒鷲』が、第三の爆弾を投げた時、わが
常勝の飛行潜水艦『富士』は、はやくも穂高岳の西の空に、鼠色の雄姿をあらわしたので....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
るのだ。あわれ夫人、彼女は孤立無援、しかも恐るべき悪魔の手に陥ってしまったのだ。
常勝将軍をもって誇る彼アルセーヌ・ルパン今は惨憺たる敗北また敗北、敵のために思う....
「三国志」より 著者:吉川英治
っておられたのか?」 ざわめく人々の問いに、孔明は、 「いかに強大な呉国でも、
常勝軍と誇る曹兵百万が、南下するに会っては、戦慄せざるを得ないにきまっている。加....
「三国志」より 著者:吉川英治
がしたためてあるかの希望であった。 ここ、周瑜の得意は思うべしであった。まさに
常勝将軍の概がある。夷陵を占領し、無事に甘寧を救い出し、さらに、勢いを数倍して、....
「三国志」より 著者:吉川英治
、その祖父|呉懿、二万余騎をひきいて、※城へ援けにきた。この軍のうちには、蜀軍の
常勝王といわれた呉蘭将軍、雷同将軍なども加わっていた。 だが総帥は、その年齢か....