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「常在〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

常在の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
の白米小売商に依托したような妥協姑息の精神を排斥したいと思います。 私は社会に常在する不幸無力な人たちのため、また今日のような不自然な物価騰貴に由って生活難の....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
して祀る神のほかにも、村人が一家の間で祀らねばならぬ神があった。庶物にくっついて常在する神、時を定めて来臨する神などは、家々の女性が祀ることになっていた。 こ....
梟雄」より 著者:坂口安吾
自分を押しやるような気分になった。 やがて南陽房は兄にまねかれ、美濃今泉の名刹常在寺の住職となった。一山の坊主は寄りつどい、近代無双の名僧に別れを惜んで送りだ....
寄席行灯」より 著者:正岡容
愚かもまたなし得たのだと人、誰か、いう。太平逸楽の頃の落語家にしてなおかつ、この常在戦場の心構えあったのではないかとさえ、むしろ私は叫びたい。すなわち方今の落語....
間人考」より 著者:喜田貞吉
むかばきの余りたりけるを一とかけ取らせたりけるを、此の定にはきて…… 中間法師常在といふあやし(賤)の者まで、形の如く連れたり。 山槐記治承三年六月廿二日条....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の事実を透して窺い知られるのである。慣習は多くは古いものであるが、それとても不変常在のものではなかった。何か偶然の機縁で始まったことが、次第に悦び迎えられて確乎....