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「常夏に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

常夏にの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
び、やがて引返す。 撫子、銚子、杯洗を盆にして出で、床なる白菊を偶と見て、空瓶の常夏に、膝をつき、ときの間にしぼみしを悲む状にて、ソと息を掛く。また杯洗を見て、....
源氏物語」より 著者:紫式部
言わずに、まず母親の機嫌《きげん》を取ったのですよ。『打ち払ふ袖《そで》も露けき常夏に嵐《あらし》吹き添ふ秋も来にけり』こんな歌をはかなそうに言って、正面から私....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
、「相見れば常初花に、情ぐし眼ぐしもなしに」(巻十七・三九七八)、「その立山に、常夏に雪ふりしきて」(同・四〇〇〇)、「白砥掘ふ小新田山の守る山の末枯れ為無な常....